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子どもの"できた"を増やす魔法の視点 〜朝のイライラが笑顔に変わる3つのコツ〜

  • 執筆者の写真: キッズランドまめの木
    キッズランドまめの木
  • 5月21日
  • 読了時間: 6分

朝のイライラが笑顔に変わる3つのポイント|キッズランドまめの木|ほめ方としかり方

(目安:5分)

\早く、靴下はいて!/

朝の支度、いつもの光景です。 時計の針は容赦なく進みます。 あと10分で家を出なければなりません。

\まだ?早くしなさい!/

2回目の声かけでもまだ動きません。 靴下を置いたまま、ぼーっとしています。

\もうママが履かせるから!/

結局、むりやり履かせて、なんとか出発。車の中で「同じクラスの〇〇ちゃんは自分で靴下も履けるのに...」と比較してしまう…

毎朝こんな感じになっていませんか?

前回のブログでは「子どもの行動には理由がある」とお伝えしましたが、今回はその「理由」を見つけ、実際に「できた」を増やす具体的な方法をご紹介します。

\「できない」の正体を知る/

靴下をはけないこども|キッズランドまめの木|朝のイライラが笑顔に変わる3つのポイント|茨城県|放デイ・児発

美味しくないカレーに出会ったとき、あなたはどう考えますか?「このカレーはダメだ」と全否定しますか?それとも「塩が足りないかな」「玉ねぎの炒め方が足りなかったかも」と具体的に考えますか?

子どもの行動も同じです。「靴下を履く」という一見単純な行動には、実はこんな「材料」が必要です。(一例)

  • 認知:左右の区別、表裏の認識

  • 心理:不安や緊張をおぎなう安心感

  • 運動:両手の協調、指先の器用さ、片足でバランスを取る力

反抗や無視ではなく、「どうすれば良いかわからない」ことも少なくありません。

「できない子」という一括りの見方から、「どの材料が足りないのか」という具体的な視点に変えるだけで、叱る代わりに「材料を追加する」という建設的な発想が生まれます。

\「もったいない」が子どもを変える/

ランニングするこども|キッズランドまめの木|朝のイライラが笑顔に変わる3つのポイント|茨城県|放デイ・児発

同じ学年の子はみんなできているのに...

この比較は、自然な気持ちです。 でも少し視点を変えてみましょう。

10kmのマラソンコースを走るとき、同じ距離でもオリンピック選手にとっては軽いジョギング、運動習慣のない人には大変なチャレンジです。「同じコースなんだから同じようにできて当然」ではないのです。

子どもの発達も同じです。

同じ課題でも、その子の特性や経験によって難易度は大きく変わります。大谷翔平選手でさえ、165kmのボールを投げ続けたら肘を痛めました。「投げられて当然」ではなく「どうすれば投げられるか」を考えることが大切なのです。

「ダメでしょ!!」ではなく「もったいないよ」というメッセージを伝えてみるとよいでしょう。例えば…

靴下、まだ履くのが難しいみたいだね。でも、自分で履けるようになると、好きな絵本を読む時間も増えるんだよね。今のままだともったいないなぁ…。

「ダメじゃないか」は子どもを否定しますが、「もったいない」は子どもの中にある可能性を信じるメッセージになります。この小さな言葉の違いで、子どもの心に火がつくことがあるのです。

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\「できた」を増やす環境デザイン/

できたことカレンダー|キッズランドまめの木|朝のイライラが笑顔に変わる3つのポイント|茨城県|放デイ・児発

「がんばれ」だけでは不十分。成功しやすい環境を整えることが鍵です。靴下を履く場面で考えてみましょう!

  • 難易度調整 伸縮性が高く、サイズに余裕のある靴下を選ぶ

  • 時間の確保 朝の準備に5分多く見積もり、焦らない雰囲気を作る

  • 環境整備 前の晩に靴下を分かりやすい場所に出しておく

  • 段階的支援 完成の一歩手前まで手伝って、仕上げを本人にやらせる。徐々に本人がやる部分を増やしていく。

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成長を目に見える形にすることも効果的です:

  • できたことカレンダー 靴下が自分で履けた日に子どもが好きなシールを貼る

  • 比較の視点を変える 「○○ちゃんはできるのに」ではなく「先週は1日だけだったけど、今週は3日もできたね!」と過去の自分との比較にする

  • 写真記録 子どもの「できた」瞬間をさりげなく撮影し、時々振り返る

これらの工夫で、子どもは「他の子」ではなく「昨日の自分」と比べる習慣が身につき、小さな成長を実感できるようになります。

\「成長の実感」が子どもを変える/

上手に履けたね|キッズランドまめの木|朝のイライラが笑顔に変わる3つのポイント|茨城県|放デイ・児発

こどもは成長の実感をくれる大人のことが好きです。こどもが自分では失敗した…と思っている場面でも、その中のちいさな成功を大人が言語化してあげることで、自信を深め、次の挑戦への意欲を持てます。

カレーがしょっぱくなったとき、「塩を入れすぎた自分が悪い」と思っても、塩は取り出せません。「誰のせいか」より「どうすれば美味しくなるか」と考えることが建設的です。

子育ても同じ。「なぜできないのか」より「どうすればできるようになるか」に焦点を当てると、親子関係はぐっと楽になります。

\今日から試したい3つの魔法/

  1. できない理由を考える

  2. もったいない…と伝えてみる

  3. ちいさな変化を見つけてみる

子育てはカレー作りと同じです。材料は人それぞれ、レシピも千差万別。完璧なカレーを目指す必要はありません。今日より明日、少しでも美味しくなれば良いのです。そして、何より大切なのは作る過程を親子で楽しむこと。

こどもは「成長の実感をくれる大人」を信頼し、その大人と一緒に成長していきます。明日の朝、お子さんの靴下履きを見るとき、ぜひ「できない」ではなく「まだ材料が足りないだけ」と思ってみてください。

その小さな視点の変化が、親子の大きな変化のはじまりになるはずです。今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

(まめの木相談室)

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