親子の語らいはまずここから!〜肯定的フィードバックの意味と価値〜
- キッズランドまめの木
- 2024年2月5日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年7月19日

(目安:4分)
ご訪問ありがとうございます。
本稿では、親子のコミュニケーションにおいてとても大切な「肯定的フィードバック」という手法をご紹介いたします。決してむずかしいことはなく、ちょっと意識すればすぐにでも実用できる工夫です。
ぜひ最後までお読みください😊
(発達障害は近年、医学上「神経発達症」と呼ばれるようになりました。本稿では保護者のみなさまになじみのある「発達障害」の表記で記載いたします。ご了承ください。)
肯定的フィードバックってなに?
ひとことで言えば「ほめる」ことです。
お子様の言動のすてきな部分を見つけ出し、ポジティブな言葉で伝えること。これにより、お子様は自分の行動に自信をもち、その行動を継続・反復するモチベーションを高めます。
たとえば、スポーツに取り組んでいるとき、友達に優しくしたときなどに、その行動を「よく頑張ったね!」「すてき!」といった言葉で褒めるのが肯定的フィードバックです。

肯定的フィードバックを行うと…?
自信がつきます
人は、ほめられると自分の行動に自信をもちます。自分の能力を信じるようになり、もっと素敵な行動をしよう…というモチベーションが高まるのです。
継続的な努力
人は、肯定的フィードバックを受けると努力が認められたと感じます。その結果、同様の行動を続けよう・繰り返そうという意欲が生まれます。
良好な関係の構築
肯定的なフィードバックを受けると、その人との間にプラスの感情(信頼や愛情など)が生まれます。関係が良くなり、コミュニケーションがより一層スムーズになるでしょう。
ただし、肯定的フィードバックを効果的に行うためには、以下の点に注意することが大切です。

肯定的フィードバックのポイント
具体的性
ただ「いいね!」とくり返すだけでは、徐々に効果がなくなっていきます。「ちゃんと見てないな…」と感じ、こちらの言葉を信じなくなっていくのです。
単に「いいね!」と言うのではなく、どこがどうよかったのかを具体的に伝えるとよいでしょう。
誠実さ
心からのほめ言葉が一番伝わります。ウソやお世辞は避けましょう。成果だけでなく、過程やちいさな変化に目を向けることが大切です。
なるべく早く!
すてきな部分を見つけたらできるだけ早く伝えましょう。早ければ早いほど効果的です。

肯定的フィードバックの重要性
発達障害の子こどもたちにとって、肯定的なフィードバックは非常に重要です。
彼らは周囲の理解を得にくく、学校や社会でうまく適応することができない場合があります。だからこそ、他者からの肯定的なフィードバックは、彼らの自尊心や自信を構築する上で非常に効果的なのです。
肯定的な感情は、言葉以外でも伝えることができます。明るい笑顔や優しい目線などもとても大切。その上で具体的な言葉で伝えることが効果的なのです。
例えば…
/
とっても集中して取り組んでいたね!
\
/
この宿題はきれいに書けているね!
\
などの言葉によって自信を深め、よりよい行動へのモチベーションを高めるのです。
こどもたちへの肯定的なフィードバック方法はいくつかあります。まずは、こどもの努力や成果を明確に認めることです。また、興味や関心にあわせた活動を行うことで、ほめるチャンスを増やすこともできるでしょう。

社会的参照行動の形成
肯定的なフィードバックは、子どもたちの社会性の形成にも大きな影響を与えます。
発達障害のある子は、他者との関わりに困難を抱えていることがありますが、肯定的なフィードバックを受けることで、適切な行動によって良好な関係が築かれることを学ぶのです。
その結果、社会性が育まれ、健やかに成長していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、肯定的フィードバック(≒ ほめる)の意味や価値について整理しました。「ほめる」は、無責任な称賛ではありません。むしろ、よく見てしっかり考えなければ真に効果的な「ほめ」にはならないこともある。
100点満点の子育てはありませんが、日々の心がけで少しずつ上達していきたいですね。次回は、より効果的なほめ方について、もう少し具体的に掘り下げてみます。お楽しみに!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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