"ほめても叱っても効かない"と感じたら?〜子どもの心に響く魔法のリアクション〜
- キッズランドまめの木
- 3月18日
- 読了時間: 6分
更新日:3月25日

(目安:5分)
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宿題やって!もう何回言えばわかるの!?
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夕方、キッチンで夕食の準備をしながら、思わず声が大きくなる…。Youtubeを見ている息子は、ちらっとこっちを見るだけで無言…。
こんな経験、ありませんか?
どう声をかけても響かない。
ほめても叱っても効果がない。
そんな壁にぶつかり、「私の言葉はこの子に届いていないのかも」と感じる瞬間が、子育て中には何度もあります。
私たちは子どもに何を伝えようとしているのでしょうか?
なぜその言葉は子どもの心に届かないのでしょうか?
今回から始まる連載「子どもの心に響く魔法の関わり方」では、本当に効果的な関わり方をお伝えしていきます。今日はその第一歩として、「言葉」ではなく「リアクション」に焦点を当ててみましょう。
言葉かけからリアクションへ - 子どもが本当に求めているもの -

ほめると叱る…
この言葉を聞くと、どんな言葉をかければいいのか考えてしまいますよね。「よく頑張ったね」「ダメでしょ」といった言葉かけに意識が向きがちです。
でも…
実は、ほめる/叱るの本質は言葉ではありません。大切なのは、表情や動き、声のトーンなど…感情を伴ったリアクションそのものなのです。
感覚共有型コミュニケーション -「大変だったね」が伝わらない理由 -

子どもが学校でトラブルがあって泣いて帰ってきた時、多くの親は「大変だったね」と声をかけます。これは間違いではありません。でも、その言葉が子どもの心に届かないことがあります。
なぜでしょう?
それは、本当の意味での感覚の共有になっていないからかもしれません。「大変だったね」は、こども自身の気持ちに寄り添おうとする言葉ですが、時に「(私は大変じゃないけど)あなたは大変だった」というニュアンスになってしまいます。
その結果、感覚を共有できず、落ち着けない…なんてことがあるのです。感覚を共有するにはこんな⇩工夫が有効です。
感情ではなく事実をたずねる 「何があったの?」 「マジムカついた!!」などの返答には、「誰に?」など5W1Hを質問するとよいでしょう
自分の似たような体験を話す 抽象的な「大変だね」ではなく「私も昨日〇〇で困ったよ」と具体的に
先手を打ってコミュニケーションする 子どもからの訴えを待つのではなく、こちらから声をかける
家庭でも実践できます。例えば、宿題をなかなかやらない子どもに「早くやりなさい!」ではなく、「実は私も今日、家に帰ってきて疲れててすぐゴロゴロしたかったんだ。でもお風呂掃除しなくちゃいけなくて、めっちゃ億劫だったよ」と話してみる。
すると「ママも大変なんだ」と感覚が共有され、「でも、早くやっちゃった方が楽だよね」という会話につながることもあります。
小さなお子さんなら「おもちゃの片付け、面倒くさいよね。私もお皿洗いは面倒だな…」という具体的な共感から始めてみましょう。
魔法のリアクション -「すごいね」より効果的な伝え方 -

子どもは「成長の実感をくれる大人」が大好きです。そして「驚き」を伴うリアクションは、子どもの脳に特別な変化をもたらします。
例えば、子どもが85点のテストを持って帰ってきた時。
(パターン1) すごいね、よく頑張ったね!
(パターン2) え!85点?マジで?すごい! どれどれ…わぁ、ここの問題よく解けたね。ステキ!
どちらが子どもの心に響くでしょうか?
パターン2のような驚きの感情を伴ったリアクションは、ポジティブな記憶として定着しやすくなります。また、大人の驚きは「私の成長に気づいてくれた」という実感を子どもに与えます。
「すごいね」より「ステキ」がオススメです。「すごい」は何か特別な達成があった時にしか使えませんが、「ステキ」はどんな場面でも使えるからです。
・えっ、85点?ステキ!
・その絵、ステキだね
・友達と仲直りできたの?ステキだね
「すごい」結果を出せない日もありますが、どんな日も意識すれば「ステキ」な部分は見つけられるものです。特に効果的なのは、子ども自身が気づいていない成長や変化に対してリアクションすることでしょう。
リアクションは技術です。だから練習すれば必ず上達します。最初は照れくさく感じるかもしれませんが、ぜひ試してみてください。子どもの表情が少しずつ変わっていくはずです。
今日からできるワーク - 子どもの行動観察ノート -

効果的なリアクションをするためには、子どもの小さな変化や成長に気づく「見つけ上手」になることが大切です。今日から始められる簡単なワークをご紹介します。
5分間の観察タイム
毎日5分、子どもの様子を意識的に観察する時間を作ります。
観察する時は、4つのポイントに注目します。
感情:今どんな気持ちで過ごしているか
状況:環境や周囲との関係はどうか
能力:できること・難しいことは何か
経験:過去の経験がどう影響しているか
気づいたことをメモしておきましょう。

1週間続けるだけで、お子さんの行動パターンや成長に気づく感度が上がります。そして自然と効果的なリアクションができるようになりますよ。
\まとめ/ 明日からできる魔法のリアクション

子どもは成長の実感をくれる大人が大好きです。良い関わりができなかった日があっても自分を責めず、「今日より明日、明日より明後日」と少しずつ練習していきましょう。
この連載を通して、お子さんとの関係がより深く、お互いの成長を感じられるものになることを願っています。何より大切なのは、完璧を目指すことではなく、子どもと一緒に成長していく姿勢ではないでしょうか。
次回は「子どもの行動を"因数分解"する驚きの視点」と題して、問題行動の裏に隠れた本当の意味を読み解く方法をお伝えします。お楽しみに!
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付録1
子どもの発達段階によるリアクションの違い

付録2
【今週試してみよう!チェックリスト】
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