子どもの"自立"を促す魔法の距離感〜サポートのつもりでコントロール…しちゃってませんか?〜
- キッズランドまめの木
- 5月27日
- 読了時間: 6分
更新日:6月13日

(目安:4分)
\この場面、どうしますか?/
小学3年生の娘が宿題に取り組んでいます。算数の文章問題で手が止まって、「うーん...」と唸っている様子を見て、お母さんは立ち上がりかけました。
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ここはこうやって考えるのよ...
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でも、ふと立ち止まります。
あれ?私、また手を出そうとしてる…?
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この瞬間の判断が、実は子どもの成長を大きく左右します。
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\なぜ「手を出したくなる」のか/

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親が子どもに手を出したくなる気持ち、とてもよく分かります。
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📍よくある親の心理 ・時間がかかりすぎる ・失敗して傷つかせたくない ・困っているのを見ていられない ・ちゃんとできるようになってほしい
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どれも愛情深い、素晴らしい気持ちです。でも実は…「子どものため」という思いが、時として子どもの成長機会を奪ってしまうことがあります。
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📍即座に解決したい衝動の正体
私たちは「問題を見つけたらすぐに解決したい」と思う生き物です。子どもが困っていると、まるで自分が困っているかのように感じて、すぐに助けたくなります。
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でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう…。その「困った状況」こそが、子どもにとって最高の学習チャンスかもしれません。
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\コントロールとサポートの違い/

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子どもとの関わり方には、大きく分けて2つのパターンがあります。
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📍コントロール型の関わり ・親が答えを教える ・親が手順を指示する ・親が結果をコントロールする ・「正解」に最短距離で導く
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📍サポート型の関わり ・「プロセス」を大切にする ・子どもが考える時間を作る ・子どもが選択肢を選べるようにする ・子どもが自分で答えを見つけるのを見守る
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どちらも必要な場面がありますが、 成長を促すのは圧倒的に「サポート型」です。
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⚖ 具体例で比較してみましょう
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【宿題の場面】
コントロール型: ここは割り算を使うのよ。まず40を5で割って...
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サポート型:
この問題、何を聞かれてるのかな?」「似たような問題、前にやったことない?
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【友人関係の悩み】
コントロール型:
○○ちゃんに謝って、今度は気をつけなさい。
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サポート型:
どんな気持ちだった?
どうしたらよかったと思う?
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【習い事でうまくいかない時】
コントロール型:
こうやるの。ほら、私がやるから見てて。
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サポート型:
今日はどこが難しかった?
次はどこを頑張ってみる?
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\「もったいない手出し」を見極める視点/

すべての場面で手を出さないでいる必要はありません。大切なのは「手を出すべき場面」と「見守るべき場面」を見極めることです。
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📍手を出すべき場面(コントロール) ・安全に関わること ・他の人に迷惑をかける可能性があること ・時間的制約がある場面(朝の準備など)
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📍見守るべき場面(サポート) ・本人の力で解決できそうなこと ・失敗しても安全な範囲のこと ・時間的余裕がある場面 ・成長につながる「いい困り感」を感じている時
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今この瞬間の問題解決のため? それともこの子の将来の力のため?
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今この瞬間を楽にするための手出しは「もったいない手出し」かもしれません。
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\失敗から学ぶ機会を守る勇気/

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「転ばぬ先の杖」が時として成長を妨げることがあります。
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例えば、自転車の練習を思い出してください。最初から転ばないように完璧にサポートしていたら、いつまで経っても一人で乗れるようになりません。適度に「ふらつく」「転びそうになる」体験があるからこそ、バランス感覚が身につきます。
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📍適度な失敗の価値 ・自分で考える力が育つ ・失敗への耐性ができる ・問題解決能力が身につく ・成功した時の喜びが大きくなる ・「自分でできた!」という自信につながる
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手を出さずに見守って、もし子どもが失敗したとしても大丈夫。その後のフォローアップが大切です。「失敗=ダメ」ではなく「失敗=学習材料」として一緒に振り返りましょう。
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ㅤ ・どんな気持ちだった? ・次はどうしてみる? ・でも、最後まで頑張ったね
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\自立を促す「魔法の距離感」実践法/

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では、具体的にどうやって「いい距離感」を保てばいいのでしょうか?ポイントを3つ紹介します!
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📍3秒ルール
子どもが困っている場面で、手を出したくなったら3秒待つ。
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3秒の間に考えます: ・安全上の問題は? ・本当に今、私が出る必要ある? ・この子、自分でなんとかできそう?
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3秒待つだけで、子どもが自分で解決策を見つけることがよくあります。
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📍質問型サポート
答えを教えるのではなく、質問で考える方向を示す。
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・どうしたらいいと思う? ・他にやり方はないかな? ・似たような時、どうしてたっけ? ・○○してみたらどうなると思う?
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📍選択肢提示法
一つの「正解」を押し付けるのではなく、複数の道筋を示して選ばせる。
例:宿題の進め方、3つ考えてみたよ。 ①まず簡単な問題から始める ②難しい問題から片付ける③分からない問題は後回しにする どれがいいと思う?
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\まとめ/

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子どもが困っているのを見ると、つい助けたくなる気持ち。それは愛情の証拠です。でも時には、その愛情を「見守る勇気」に変えてみませんか?
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この子は大丈夫。 きっと自分で答えを見つけられる。
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そう信じて少し距離を置いた時、子どもは驚くような力を発揮することがあります。魔法の距離感は、子どもへの信頼から生まれます。今日から少しずつ、練習してみてくださいね😊
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!次回もどうぞお楽しみに😉
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