【感覚過敏】自閉症の子の"しんどい"はこれが原因!? 家庭でできる感覚調整
- 2023年6月24日
- 読了時間: 7分
更新日:2月17日

(目安:5分)
また耳をふさいでる… ㅤ この服、なんでダメなの?
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そんな場面、経験したことはありませんか?
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もしかしたら…それは「わがまま」でも「慣れの問題」でもなく、感覚過敏が関係しているかもしれません。
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🍽️ 「感じ方」は人によって違う〜食べ物で考えてみよう

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嫌いな食べものはありますか?
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そのたべものは、家族みんなが嫌いですか?
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たいていの場合、たべものの好き嫌いは完全には一致しません。「私は嫌いだけど家族は大好き」なんてこともありますよね。
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同じものを食べても、おいしいと感じる人と不味いと感じる人がいる。ものが変わったわけではなく、それを食べる人の感覚がちがうからこういうことが起こる。誰でも経験するとってもあたりまえの現象です。
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でも、私たちは意外とこれを見落としがち。
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同じように、光や音、肌触りも「わたしには心地いいけど、どうやらあの人には不快みたいだ…」なんてことがあります。これが感覚過敏と呼ばれるもの。定型発達の人でも悩む方は少なからずいます。
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❓️ 感覚過敏って何?自閉症との深い関係

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聴覚過敏のある人にとっては、風や遠くの車の音が「新幹線がホームを通過する騒音」のように感じられたりする。いつもより少し強い照明が「正面からサーチライトを当てられてる」ように感じる人もいる。
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これは好みの問題ではなく、感覚の問題です。
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多くの人が違和感なく過ごせる場所で、音や光に痛みや不快さを感じてしまう…それはもしかしたら「みんなは美味しそうに食べてるけど、私の嫌いなものしかない」みたいな感覚かもしれません。
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嫌いなものを口に放りこまれて「おいしいでしょ?不味いのは気のせいだよ」と言われても苦痛しかない。だから「慣れ」や「気持ち」ではなく、現実的に負担を軽減することが大切なのです。
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感覚過敏は定型発達の人にも見られるものですが、特に自閉症(ASD)の人に多いようです。自閉症の特性ゆえに人と関わるのが苦手…さらに感覚過敏があるからその場(学校や職場など)にいるのもつらい…だとしたら、その生きづらさはとても大きなものかもしれません。
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📚 関連記事 ASDの特性について、もっと詳しく知りたい方はこちら▼ ・ASDはコミュニケーションができない…わけじゃない!
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✋ 触覚過敏|服のタグが「痛い」のは本当のこと

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こんな様子、見たことはありませんか?
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・特定の素材の服を極端に嫌がる ・歯磨きや爪切りを激しく嫌がる ・服のタグをとても気にする
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衣類の肌触りが苦手な場合は、素材を変えるとよいかもしれません。同じようなデザインでも素材を変えると着てくれたりします。服を購入する際には、デザインだけでなく肌触りを重視してみましょう。
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また、服のタグが肌にあたるのが苦手な子もいます。新品の服のタグを切るのは抵抗感があるかもしれませんが、切ることでお子さんが安心して着られるなら、きれいに切り取ってしまうのがよいかもしれません。
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📚 関連記事 触覚過敏と歯磨きの困りごとは深い関係があります▼ ・触覚のふしぎ〜なぜ子どもは歯磨きを嫌がるのか?〜
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👂 聴覚過敏|普通の音が「轟音」に聞こえる世界

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・掃除機の音で耳をふさぐ ・複数の音が重なると混乱してしまう ・運動会のピストルの音を極端に怖がる
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聴覚過敏の人は、音の大きさだけでなく、距離による違いを聞き分けられないことも多いようです。また、風が通り過ぎる音を「黒板をひっかく音」のように極めて不快な音として聴いてしまう人もいます。
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まずは音量を調節することが一般的な対策です。イヤーマフや耳栓がよいでしょう。いずれも耳に装着するものですから、つけ心地も大切になります。少しずつ試してみて、本人が安心してつけていられるものを探すとよいでしょう。
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(参考)イヤーマフ https://amzn.to/3MMqwdB
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📚 関連記事 感覚調整という視点でみると、同じ動画を繰り返し観ることの意味も変わって見えます▼ ・子どもが同じ動画を繰り返し観る理由とは?
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👀 視覚過敏|明るさが「サーチライト」になる感覚

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・太陽光や蛍光灯をまぶしがる ・特定の色や柄を極端に嫌がる ・人混みや動きの多い場所で混乱しやすい
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北欧など瞳の青い人たちは日本人に比べて太陽光が苦手だと言います。欧米人がサングラスをかけていることが多いのはそのためです。
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感覚過敏で光が苦手な子は、サングラスをかけることで負担を軽減できるかもしれません。
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😌「恥ずかしい」より、お子さんの今日の安心を

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イヤーマフやサングラスは、感覚過敏でない人には「奇異に映る」こともあります。「恥ずかしい」「社会生活に支障が出る」などの理由から敬遠されがちですが、基本的には積極的に採用すべき対策です。
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たしかに冠婚葬祭の場面でヘッドフォンやサングラスをつけていたら、少し目立つかもしれません。でも…お子さんは今、そんな非日常のことを考える段階ではなく、今日明日の日常の生きづらさがとても大きいのです。
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日常のつらさを軽減しない限り、本人の成長・発達も期待できず、今と同じ状況が延々と続くことになってしまいます。お子さんが受け取る刺激を調節してあげることを、ぜひ前向きに検討してみてください。
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🏠 家庭でできる環境調整〜照明・音・色彩への配慮〜

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グッズを使う以外にも、家の中でできる工夫が数多くあります。
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💡 照明について
自然光を多く取り入れるか、調光可能なLEDライトを使用すると良いでしょう。同じ強さでも色味が変われば感じ方が変わるかもしれません。
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👂️ 音について
音の少ない家電製品を選ぶ、椅子やテーブルの脚にフェルトをつけるなども効果的です。食卓では、ステンレスなど大きな音が出やすい食器を避けることも考えられます。
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🕶️ 視覚環境について
部屋の色彩を落ち着いたものにする、壁のポスターや写真を減らすなど、視覚刺激を整理することも有効です。お子さんの部屋は可能な限りシンプルな構造にしてあげると落ち着けるかもしれません。
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📚 関連記事 室内での過ごし方や感覚遊びのアイデアはこちら▼ ・雨の日こそ大チャンス!親子でたのしむ発達支援
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📝 まとめ〜安心できる環境が、成長の土台です

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安心安全な環境で、落ち着いて過ごせてはじめて人は能力を発揮し、成長することができます。
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あえて集中できない環境で勉強させる必要はありませんし、しんどい環境でどんなトレーニングをしても効果は生まれません。お子さんの感覚過敏に配慮し、日常生活の環境を調整することを大切にしていただけたらと思います。
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こどもたちが日々の生活を楽しみ、新たな可能性を広げられるよう、私たちも情報を提供し続けます。皆さんの日々の努力と愛情に、心から敬意を込めて。
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(参考) 感覚過敏研究所 https://kabin.life/
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最後までお読みいただきありがとうございました😊
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📚 関連記事 さらに詳しく知りたい方へ▼
・ASDはコミュニケーションができない…わけじゃない! → ASDの子どもの特性をもっと知りたい方はこちら
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・触覚のふしぎ〜なぜ子どもは歯磨きを嫌がるのか?〜 → 触覚過敏の具体的なエピソードをさらに深掘りしています
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・子どもが同じ動画を繰り返し観る理由とは? → 感覚調整の視点から「繰り返し行動」を読み解きます
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